漢方では腰痛の痛みは体のゆがみから起こると考えます。 これは骨格がゆがんでいるということではなく、体を構成する「気(き) ・血(けつ)・水(すい)」の流れに支障が起きているという意味です。 気・血・水の流れが滞ると体内の環境が悪化して、さまざまな症状が現れます。 たとえば椎間板ヘルニアのある人は痛みが増すことがあります。 このような場合は、たんに痛み止めを飲めばよいというものではなく、気・血・水の滞りを改善しないと根本的な解決にはつながりません。
とくに痛みに関係の深いのが「水」の流れで、体液や水分が滞った状態を「水毒(すいどく)」といいます。 水毒があると関節に痛みが生じたり水がたまったりします。水毒の改善に昔から使われてきた漢方薬のひとつに「麻杏よく※1甘湯(まきょうよくかんとう)」があります。 これは3世紀初頭に成立した中国の医学書『金匱要略(きんきようりゃく)』に、筋肉や関節の痛みに効くと記載されている薬で、4つの生薬(しょうやく)から成っています。 麻黄(まおう)には抗炎症作用があり、よく※1苡仁(よくいにん)には鎮痛作用、甘草(かんぞう)には消炎作用、杏仁(きょうにん)には水毒を改善する作用があります。 痛散湯は、この麻杏よく※1甘湯の4種の生薬に水毒を改善する防已(ぼうい) が加えられたものなのです。
※1「よく」の漢字は、「草冠(くさかんむり)」に「意(い)」
痛散湯は、
痛散湯は、がんや感染症などの重大な病気が原因の腰痛ではなく、また、手術するほどの重度の腰椎疾患ではない腰痛の方なら、どなたでも服用することができます。
ただし、鎮痛剤のように飲んですぐに痛みが治まるという薬ではありません。
漢方には「10年の病気は5年で治す」という言葉もあるくらいで、長年の腰痛なら効果が出るまでには数ヶ月はかかることもあります。
痛散湯を飲んでいるうちに、なんとなく体調がよいとか、疲れにくくなったと感じることがあり、気づいたら腰の痛みもなくなっていたということがあります。
これは痛散湯を飲むことで体質が改善され、それにともなって主症状も改善したということです。
慢性的な腰痛に悩んでいる方は、1~2週間であきらめずに痛散湯を続けてみてください。
漢方薬の作用はマイルドといいますが、副作用がないわけではありません。
やはり体質に合っているものを、用量を守って服用することが大切です。
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