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しっかり腰痛対策

    みかん酒で腰痛や冷え症を改善

みかんは酒に漬ければ、腰痛など血行不良による不快症状を改善

漢方では、みかんのようにあたたかい地域で作られる食べ物には、体を冷やす効果があると考えられています。しかし、みかんはちょっと工夫をするだけで、体をあたためる「温」の性質の食べ物に変化させることができます。その方法は、みかんをホワイトリカーに漬けて、みかん酒にするだけです。みかん酒にすれば、みかんの持つ薬効をさらに高めることができます。またアルコールによる体を冷やす働きは消されるので、あたたかい血液が指先まで行き渡り、一転して冷え症にも効くようになります。

みかんに含まれるビタミンPという成分には、毛細血管をしなやかにし、拡張させるという働きがあります。毛細血管が広がれば、血液が体のすみずみまで流れるようになるので、心臓の負担が減り、血圧が下がってきます。腰痛、肩こり、膝痛といった血行不良からくるさまざまな不快症状も改善させることができます。血管の拡張は、毛細血管だけにとどまりません。心臓の冠動脈を広げ、心臓病の予防にも効果を発揮します。

ビタミンPには、ビタミンCが酸化して壊れるのを防ぐ働きもあります。免疫力を高めるビタミンCは、冬のかぜ予防には最適ですし、シミやソバカスのもととなるメラニン色素の生成を防いでくれるので、美白や美肌効果も期待できます。強い抗酸化作用を持つのもビタミンCの特徴ですので、活性酸素を撃退して、ガンや老化、動脈硬化を防ぐことでも知られています。

みかんには、血液そのものをきれいにする成分もあります。それは食物繊維の一種であるペクチンです。ペクチンは、便秘を解消するだけでなく、腸の中でコレステロールの吸収を阻害し、便とともに排出させる働きがあります。当然血中のコレステロールは減少するので血液はサラサラになり、動脈硬化や動脈硬化が招く血管の詰まりも防ぐことができます。

みかん酒のつくり方

【用意するもの】
みかん約10個、ホワイトリカー1.8ℓ、氷砂糖150g
【手順】
(1)みかんをぬるま湯に浸しながら、たわしで皮をよく洗ったら、皮をむく。
(2)実と皮についた白いすじは苦みのもととなるので、手でていねいにとり除く。へたもとり除いたら輪切りにし、密閉瓶に入れる。
(3)(2)にみかんの皮4個分と氷砂糖を加えたら、ホワイトリカーを注ぐ。
(4)瓶の蓋を締めて熟成させる。みかんが浮いて空気にふれてしまう場合は、落とし蓋の要領で、ラップをかけてから蓋を締める。
(5)皮や実は、長く漬けると苦くなるので、ころあいをみてとり出す。皮は1~2週間、実は1~2カ月が目安。きちんと蓋をして雑菌や水分が入らないようにすれば、数年は保存できる。

おちょこ1杯を目安に

みかん酒は、実だけではなく皮や小袋もアルコールに漬けているので、ふだんとることがむずかしい有効成分も効率よくとることができます。いっしょに漬け込む氷砂糖には、体をあたためたり滋養をつける働きもあります。

飲む分量は、おちょこ1杯程度で、夕食時または眠る前に飲みます。氷や炭酸で割るのもいいし、冬はお湯割りにして飲めば、体がポカポカしてぐっすり眠ることができます。みかんには胃酸の分泌を促し、食欲を増進させるクエン酸も豊富なので、食欲がないときは食前に飲むのもおすすめです。

(イシハラクリニック院長 石原結實)

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