腰痛がみるみる消える100のコツ~腰痛ドットコム

しっかり腰痛対策

    股関節のゆがみを、ひもしばりで改善

毎日のクセで股関節は知らずにゆがんでいる

イスにすわって足を組んだときやあぐらをかいたとき、どちらかをいつも上にするクセのある人が多いのではないでしょうか。女性なら横すわりをしたとき、同じ側に足をくずす習慣がある人も多いと思います。しかし、こうした習慣が膝痛や腰痛、肩こりや冷えなどの原因になっているのです。その理由は、股関節のゆがみにあります。

例えば左足に足をくずす習慣のある人は、常に片側の筋肉が緊張した状態になります。するとその筋肉の中を通る血管が圧迫され、血行が悪くなります。血行が悪くなると酸素や栄養がうまく運ばれなくなり、老廃物の排泄が滞るので股関節につながる筋肉がかたくなります。その結果、さらに足をくずさないと苦しくなります。股関節がゆがむような習慣で筋肉のつき方が変わってしまい、それに影響されて股関節のゆがみがひどくなるという悪循環になってしまうのです。こうした現象は、実はほとんどの人にあるとされています。

股関節のゆがみは下半身の血行を悪くするので、足の冷えや膝痛などと関連します。また骨盤内の臓器の血行も悪くなるので、生理痛や生理不順などの症状も引き起こします。さらに頭寒足熱という人体の原則にも反するので、自律神経のバランスをくずし、自律神経失調症、頭痛、不眠なども引き起こすのです。


足を組む
すわって足を組むとき、片方の足をいつも上にしていませんか?

あぐら
必ず同じ足を上にするクセがある人は、当然ゆがみやすくなります。


横すわり
いつも同じ方向に足を投げ出す習慣のある人は要注意。

 

足をひもでしばり、筋肉を正しい位置に戻す

股関節のゆがみを解消する方法として考案されたものがひもしばりです。試しに膝の上をぎゅっとひもでしばってみてください。このときに注意するのは、細いくい込むようなひもを使わないことです。また、強くしばっても、足の血管は筋肉の内側を通っているので、血行が妨げられることはありません。最初は膝上に1本、慣れてきたら膝下、くるぶしのすぐ上(足くび)を加えて3点をしばると完璧です。最初はゆるめに、慣れてきたらぎゅっとしばってください。

実際に行うと、しだいに少し不自由な感じがしてきますが、これは股関節のゆがみによるものです。ふだん無意識でくずしている左右のバランスをくずさせないために、違和感を覚えるのです。ひもしばりは、職場でデスクに向かっているときや睡眠中でもできます。最初は違和感があって眠れないという人もいますが、慣れてくると「ぐっすり眠れるようになり、翌朝の爽快感が違う」という人もたくさんいます。

ひもしばりのやり方

【用意するもの】
幅があり、ある程度のかたさのあるひも。古いネクタイなどがピッタリ。ストッキングなど伸びるひもは、しっかり固定できないので×。


膝上1カ所をしばる
1カ所の場合、しばる位置は膝のすぐ上

あぐら
(1)ひもを両手で持ち、中央を膝のすぐ上にかける。

(2)膝の裏側でひもを交差させて前にもってくる。

(港南台駅前治療院院長 奥村耕二)

撮影/森安照 スタイリング/澁谷美穂 ヘア&メイク/日高伸好
モデル/神成あゆみ 嵜山孔美子  衣装協力/ROXY

病院/治療院の方へ

病院・治療院関係のサイトをご自身でご登録いただけます(会員登録が必要です)。

サイト登録はこちらから
ご注意腰痛は様々な要因でおこります。自己判断せず、必ず医師の診断を仰いでください。本サービスが提供した情報はご自分の責任においてご利用ください。
ご利用した結果、損害が発生したとしても当社は一切の責任を負いません。詳しくは利用規約をご覧ください。