脊柱は、背面からみると真っ直ぐになっていますが、これが左右にねじれ曲がってくる病気を、「脊柱側弯症」といいます。最も多く見られるのは「突発性側弯症」で、成長期の子どもに発症します。原因は不明ですが、男性より女性のほうが多く見られます。
自覚症状はなく、ほとんどが小学校や中学校の健診で発見されます。
突発性側弯症の場合、側弯の度合いが30~50度ほどの場合は、矯正装置や矯正体操などで側弯を治します。ただし、50度以上になると心臓や肺を圧迫するため手術を行います。早期発見のためにも、家庭でも以下のポイントに注意して観察してみましょう。
(1)まっすぐに立ち、肩の高さが左右同じか
(2)まっすぐに立ち、肩甲骨の高さが左右同じか
(3)骨盤の傾きはないか(脇腹のラインに左右の差がないか)
(4)手のひらを合わせて腕をまっすぐ伸ばし、そのままおじぎをしたとき左右の背中の高さに差がないか